ジョン・ストックトン

いよいよ NBAのプレイオフが始まる。
その中に今年はユタ・ジャズの名前がない・・・。
大混戦のプレイオフ争いはナゲッツがまさかのまさかで最後にすべりこんだからである(多分新人王を取れるだろうカーメロ・アンソニーの活躍が大きい。レブロンはプレイオフに残れなかったし新人王は厳しいだろうね)。JAZZは21年連続でプレイオフに進んでいた名門チームであったが、それは間違いなく一人のプレイヤーが昨年引退してしまった為であろう。
ジョン・ストックトン。
マイケルジョーダンという「太陽」が昨年限りで引退したのと同時に引退した彼は、記録的には史上1位の記録を持っているにも関らず、ついに一度も指輪(チャンピオンリング)を手にする事はなくコートを去る事になってしまった(2年連続でその夢を阻んだのは他ならぬジョーダン率いる当時最強、現在最弱との呼び声も高い「シカゴ・ブルズ」であった)。そのプレースタイルからも「地味で日陰」と言われ、ジョーダンとは対照的な存在だったかもしれない。
しかし彼はNBA史上に残る「偉大な選手」であることは間違いない。アシスト(15806)・スティール(3265)数でNBA史上1位の記録を持つ大選手であり、バルセロナ・アトランタオリンピックのドリームチームの一員でもあった。又、創立50周年を記念した「NBA史上偉大なるプレイヤー50人」にも選ばれている。1504試合に出場し、史上7人目の40代プレイヤーでもあった。
彼のプレーは非常に基本に忠実で、しばしば地味でいつも同じようなプレーで面白くないと言われた。
 それは派手なプレーで観客を沸かせエンターテイメントを追求しようとするNBAの方針の中から観ればそうかもしれない。実際、そういうプレーには歓声が沸く。
しかし、そうではないのだ。さもあたり前のように基本にできる事こそすごい事なのであり、細かく見れば彼のプレー一つ一つに「上手い!」と言わせるだけの基本+αのプレーが備わっていた。簡単にいえば、基本だが基本を超えた動きというのだろうか。相手の「間」をずらしてフェイントしたり、パスを出したりするのが、とても上手い選手だった。これは感覚的なものだから教えようとして教えられるものではない(多分、何度も反復練習して体に覚えこませるのと同時に、瞬時に相手の動きを見て変化させられる動きができる選手だったと思う)。
カール・マローンへとアシストをして、得点を入れるという「Pick And Rollと言われたお決まりのパターン」だったこのコンビはNBA史上に残るコンビであるし、ジャズにとってはなくてはならない存在であった。
(ちなみに彼の愛称は「Mailman」郵便配達人。確実にボールを「配達」する事からついた)
 又、スティールも歴代1位というのはすごい記録である。簡単に言うと相手の攻撃をつぶして、自分のチームに流れを引き寄せる事ができる「ゲームの流れを支配できる」選手であると言える。何度となく彼が流れを引き寄せて勝ってきたのか記録も証明している。ちなみにこの記録、2位はジョーダンの2514であり下にも現役が数人しか見当たらない為、永久に抜けない記録かもしれない。
 彼は185cmとNBAの選手では小柄な部類に入る。だからこそ彼は基本的なことにこだわったのかもしれない。悪い言い方かもしれないが、玄人受けのする選手であった。しかし、記録もすごいがそれだけではない。間違いなく記憶にも残るすごい選手だった。
ジャズがプレイオフに残れなかった理由の一つには彼の存在にあっただろう。だからこそ今年コートに彼がいないのがすごく残念である。
さて、NBAもいよいよ佳境になってきた。選手達はコートでどんなプレイを描いてくれるのだろう。そして、私達はどれだけワクワクするのだろう。楽しみである。


1 Comment

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    こんばんは(^^
    blog拝見させていただきました♪♪
    ストックトンはすばらしい選手でしたね!!
    あの時のジャズにはマローンやフォーナセックがいました。
    アシストというとマジック・ジョンソンが代名詞みたいな感じもしましたが
    私の中では同じかそれ以上だったと思います(^^
    blogの方もこれから頑張ってください!!
    よかったら私のblogにも遊びにきてください(^^

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