Thanx,”greatest”Arnold

今年もマスターズの季節がやってきた。全英は「THE Open」というぐらい格式の高い大会だと思いますが、毎年同じコースで世界最高のプレイヤーが集うこの大会はやはり毎年目が話せない戦いである。
そして、今年、50年連続出場というアーノルド・パーマーが今年を持ってこの大会からも引退する・・・。


パーマーは傘のマークで日本人にもおなじみである。
私が生まれるずっと前から活躍しており、TVの黎明期と共に勝利を収めてきた。もちろん、古い映像でしかみていないが間違いなく今のゴルフの「エンターテイメント」を形作った一人である。非常に明るく、豪快かつアグレッシブなプレーで人々を魅了していたようです。解説の中島さんが「アメリカの長島茂雄さん」と何度も言ってましたが、まさにそういう感じなのでしょう。その辺は私にはわかりません。(ちなみにジャックニクラウスは王さんって感じですかね)。
ただ、長く人々に愛され、それに答えてきた彼の言動・しぐさには本当に年代を越え、リスペクトされうる存在なんだと非常に感じる方でした。
そして、この最後のプレーは正にそう感じる一日でした。そこに言葉は必要ありませんでした。
オーガスタの最終18番に向かうにつれ、パーマーからは何度も感慨深げな表情をし、観客の声援も一緒にまわっているプレイヤーでさえ、パーマーとは別世界にいるような雰囲気でした。
最後のティーショットがストレートに飛ぶのにしても、ゴルフっていうスポーツはなんて長くプレーできるんだろう、って感じました。グリーンへのアプローチは往年のプレーをみるかのように、カップ近くへ寄り、次の「ファイナル”ウイニング”パット」になりえるはずのパットこそ外したものの、最後のパットを決め、彼はこの大会を終えました。
スコアは2日間で+24。しかしそんなものはどうでも良いのです。
とにかく最後まで観客は常にスタンディングオベーション。長く長くゴルフ界を支え、観客を魅了し続けた今年74歳のプレイヤーは今年、ついにオーガスタから去りました。
プレー終了後、多くの観客からの割れんばかりの歓声と拍手の中、彼がオーガスタの大会役員一人一人と握手する姿は、本当に感動的でもう言葉がありませんでした。
いや、多分言葉は必要ないでしょう。もし言葉をかけるとしたら、間接的にでもゴルフに関った私ごときが言うのもなんですが、本当にありがとう、そしてお疲れ様でした、というお決まりの言葉しか見つかりません。こういう時、言葉が陳腐にさえ思えてしまいますね・・・。
・・・Thanks a lot,”greatest”Arnold


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