マイヨジョーヌを着たまま舞台を去る ランス・アームストロング ツール7連覇

強かった。しかも、圧倒的に。
これが今大会を以って引退する選手なのだろうか。
ランス・アームストロングは世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」7連覇を達成した。
ミゲール・インジュラインが5連覇した時もこんな記録は破られないと思った。しかし、それを超えて7連覇。記録は破られる為にあるというが、この記録は不滅とさえ思ってしまう。
なにせ、現時点でアームストロングの他に連覇ができるような選手は他に見当たらない。元々、この競技は個人の力だけでは勝てない。チーム力が非常に重要である。ただ、昨年、そして今年は特にチームの強さが目立った年でもあったと思う。USポスタルからディスカバリーにスポンサーが変わってもチームとして力はなんら変わらなかった。
チームの完璧なサポートがあり、一人の力が必要な時にはそれを使って、彼は7度目の優勝を飾った。しかも圧倒的といえるほどに・・・。
ウルリッヒはランスの後にチャンピオンになるかもしれない最有力候補である。ただ、それは世間からアームストロングのいない「仮初めのチャンピオン」といわれてしまう可能性もある。それだけ偉大なチャンピオンである。
癌に侵され、それを克服し、そしてツール7連覇・・・。
LIVESTRONG
強く生きよ、という彼が用いたこの言葉こそとても重いものだと、彼自身が知っている。だからこそ、胸を打たずにはいられない。
本当は8連覇を狙っても獲れるような気がする。ただ、それを彼は選ばなかった。マイヨ・ジョーヌを着たまま、チャンピオンのまま引退する。なんと見事な引き際だろう。そして、彼は家族と共に過ごすことを選んだ。それは誰からも非難されることではない。
この時代に生き、ツールを観た人にランス・アームストロングの名前を
忘れるものなど誰もいない。
そしてまだ、これからも。
彼の「闘い」はまだ終わらない。
LIVESTRONG。強く生きていく為に。
(8/2追記)これを是非、読んで欲しい。
http://www.cyclingtime.com/modules/wordpress0/index.php?p=927
ランスの会見である。


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