純粋たる才能  バレンティーノ・ロッシ4連覇

ついに決まった。
世界選手権シリーズ第15戦オーストラリアGPでまたもバレンティーノ・ロッシが優勝。今季8勝目をあげて、4年連続のワールドチャンピオンを飾った。(ジャコモ・アゴスティーニの7連覇(通算8度),ミック・ドゥーハンの5連覇がまだ「山」としてそびえたってはいる。)
ヤマハにとってはレイニー以来12年ぶりのチャンピオンを輩出し、ヤマハ自体シーズン8勝は初めて、しかも、直前にロッシがホンダから移籍した年に決まったという(エディー・ローソン以来の快挙)恐るべき才能を味方にして勝ち取った。
ロッシはこれで最高峰クラス79戦41勝。うち表彰台が64度(今回で全クラス併せると史上5人目の通算100度目の表彰台)。勝率52%、表彰台奪取率81%。
現在、比類なきドライバーであり、走りは鮮烈。
しかも、屈託のない笑顔と自分では説明できないコントロール能力。
純然たる才能がここにある。
人はそれを天才と呼ぶのだろう。
しかし、天才という言葉では測れないものをその笑顔に感じてしまうのはわたしだけではないだろう。
その走りは嫌味な速さではない。観る者をも魅了してやまない。
(ここが顎マッハと違うところ)
唯一無二な存在。
今モータースポーツにおいて私たちはその鮮烈な歴史を見ているに違いない。


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