時代の終焉と黄金時代へ  エル・クラシコ

サンチャゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー対FCバルセロナの「エル・クラシコ」は0-3でFCバルセロナの「完全なる勝利」で終わった。
しかし。強いわ、ほんと。これからいくつの栄光が待っているのだろう。そう感じさせるチームである。
一方、もう既にレアル・マドリーの時代など「とっくに」終わっていたのだが、これで引導を渡したことになるかもしれない。
今日、存在が消えていた選手が何人いただろうか?
ほとんど右からしか攻められないワンパターンさ。
彼らは何をどうしたいのかさっぱりわからなかった。チームではなく「個」としてもばらばらではサプライズも何も起こるはずもない。グティが入って少しバランスが戻ったってそれ何?(なので、安心してみてられた。唯一カシージャスだけはすばらしいプレーを連発していたが。)
バルセロナの右・左・真ん中どこからでも攻められる「強さ」は白いチームには微塵もなかった。プレーの質は比較になどならない試合であった。
試合前にジミージャンプがまた乱入してきたり、ハーフタイム後に全裸の男性(しかもぶよぶよ)が乱入したりと、あいかわらずであったが、この試合は15分、マドリー・キラーのサムエル・エトーのゴールから動き出した。あのシュートはもうワンテンポ遅かったら、カシージャスは反応できていただろう。しかし、エトーは振り向いて半テンポ早くシュートを打った。そのために綺麗に決まったゴールであった。
そして、ロナウジーニョ。
後半14分。
一人で(セルヒオ・ラモスを)抜いて、一人で決めた、まさにパーフェクトな「ゴール」で2点目。
そして数十分に起こった全く同じ「画」を見ているかのような3点目(今度抜かれたのはミチェル・サルガド)。
ここでレアル・マドリーのサポーターから拍手が起こるという史上稀にみる光景がTV画面に映し出されたのだ。(マラドーナ以来の快挙らしい)
本当に痛快である。
今年のバロンドールは28日に発表されるが、もう既に一部報道でも出ているように今年のバロンドールはロナウジーニョに決定しているとの事。昨年のFIFA最優秀選手に引き続き、バロンドールも獲得する。
しかしこの試合を見て、それに文句を言う人はほとんどいないだろう。
それほど、光り輝いた選手である。
そして、スタメンを飾りこれから光り輝くであろう、レオネル・メッシー。エトーの一点目を演出したり、すきあらばシュートを狙ったり、スキマを抜けていこうとする大胆さ(ロベルト・カルロスはかなり苦労しっぱなしでした)。まだ18歳。君にも明るい未来が待っている。
試合後のコメントを見る限り、ようやく自分たちの愚かさを認め始めたマドリーの選手たち。
それに引き換え、カンテラにも有望な選手が多数いて、ロナウジーニョのような世界最高の選手が多くいるチーム、そして史上初めてベルナベウでのクラシコ2勝をおさめたライカールトが監督を務めるチーム、FCバルセロナ。
この勝利はオサスナが引き分けた為、バルセロナの定位置である順位表の一番上へと引き上げた勝利でもある。
昨年はチャンピオンを獲った。
しかし、時代を創っていくのこれからである。
この試合はマドリーに引導を渡し、これから築く黄金時代の本当の始まりかもしれない。


1 Comment

  1. EL CLASICO快勝

    Chapter 12EL CLASICOReal Madrid 0 – 3 Barcelona 15′ [0 – 1]  S. Eto’o 59′ [0 – 2]  Ronaldinho 77′ [0 – 3]  Ronaldinho◆関連情報 ・Simply magic (0-3)  ・Ronaldinho pone el Bernabéu a sus pies ・ロナウジーニョの“魔.

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