達成するもの、途切れるもの

昨日横浜の石井選手が2000本安打を達成した。
しかも、投手として1勝あげているのはあの川上哲治さん以来二人目との事である。
個人的に彼のイメージは「苦労人」である。
ドラフト外で投手として入ったがまったく芽が出ず、野手に転向。以来14、15年。安打数は毎年着実に上げて、球界を代表する選手になったが、チームが横浜という少し華やかではない部分、そして大怪我に伴うスランプなどもう終わった選手と言われたこともあった。
それでも、彼は挫けず、這い上がって今ここにいる。
4番ではなく1番としてチームを引っ張ってきた事も日本人好みなのかもしれない。入団以来大洋(横浜)一筋である点もそう思わせる(ずっと弱かったからね)。
ただ、あきらめない姿勢は本当にチームのバンディエラであり続けた。
そして、彼はヒットを打つ度に福祉団体へチャリティーとして寄付を続けている。
こういう数少ない「プロフェッショナル」の選手はもっと
賞賛されてもよいのではないだろうか?
どうしようもない野球界の中で本物は確実にいる。
だからこそ、興味を失ってもなお見るべきものはあるのだろう。
すばらしい漢である。
そして今日。
松井秀喜の連続試合出場がストップした。
映像を見たが、見事に手首が逆にひねってしまっている。
多分、あれだと筋を伸ばすどころか最悪骨折してると思う。
WBCにも出場せず、彼が唯一といっても良いほど
こだわっていた「記録」である。
(契約条項にも加えていたという一説もあるぐらい)
それもストップした。もう踏んだりけったりである。
明日は多分無理だろうし、記録がストップした彼の心中はどうなのだろうか。逆に今後楽しみである。
ちなみに彼も日米通算2000本安打まであと20、30本だったと記憶している。これもすばらしい記録ではある。
ただ、石井選手と松井の2000本安打はまったく違うようにも感じてしまうのだけれども・・・。


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