心情的にはそりゃないだろう? 東武鉄道

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051110-00000076-kyodo-soci
東武鉄道の運転士が息子を運転席に3分入れ懲戒解雇へ、という記事です。
まぁ、なんとも頭の固い会社ですね。
懲戒解雇というのは、本当に厳しい措置です。
たとえば、率先して、息子が運転席からの光景を観たいとせがんで、
「仕方ないなぁ」といいながら乗せた、っていうのであれば、その処置は仕方ないことかもしれません。
しかし、注意する為にドアを開けたところ息子が入ってきてなき始めて動かない。発車時間になったため、運転士は隣の川間駅までそのまま運転した、というのは、鉄道マンとして運行に支障が出ないように、会社の為を思ってやったことでしょう?会社の鏡じゃないですか、ある意味。
とも思ったりもするのですが、
この運転士は子供を「注意する為」にしても、運転室のドアを明けたという行動は明らかに「非」がある。これが身内でなければ、「運転士は絶対にドアを開けない」はずである。
だから、そこに情状酌量の余地はありません。
そして、入れたまま走ってしまった事。
これも、乗客にしたらたまったものではないのかもしれません。子供が泣いている運転席で運転されて不安がる人もいると思います(だからこそこんな記事になったんでしょうが)。
その子供がないて父親に寄りかかったり、暴れたらどうなったのか?
もし、事故が起こってしまったのなら?
この場合は遅れて処分を受けても降ろすべきだったんでしょうね(結果論からいえば)
ただ、運行を守りたいという一点に情状酌量の余地はあるんじゃないかとおもうんです。鉄道マンとして、会社の運行を止めてはいけないという視点からはその責任の一端も感じられます。
そこに心情的には「懲戒解雇」ではなく、別の処分をすべきだと思うんですけどね(どちらにしても処分はされるのは仕方ないのですが)
そもそも「懲戒」解雇というのは、その後の運転士の人生をも決めてしまうぐらいの処分です。こういう杓子定規でしか物事を判断できずに、情状酌量という言葉もない、あっさりと人材を切り捨てられるような会社が、人の安全を守るなんていう業務に就いているなんていうのはある意味でわかりますが、そこに血も涙もないんだな、と感じます。
JRの福知山線の人災(私はあれは運転士による人災だと思ってます)からどうも鉄道業界はピリピリとした雰囲気があるのでしょうか?
今回の措置は何か「見せしめ」の為に「切り捨てられた」感もあるのです。もっとも元々30代のその運転士をリストラしたかったのであれば、
それは別でしょうけれど。
しかし、会社の為に時間を遅らせてはいけないと考えた人材を本当に体よく「切り捨てられる」ものなのでしょうか?
今回の懲戒解雇という処分は理不尽だと思いますけどね。本当に。


2 Comments

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    客観的に見たら会社の措置はしかたないのかもしれないけれど、その親子の事を考えたら悲しいですね。。
    子供のわがままで職を失った父親、自分のために父親の職を奪った子供…。
    次の就職先が納得いくもので、早く見つかるといいのですが…。
    昔見た映画の中にはSLの運転手のそばで手伝っている子供なんて図がずいぶんあったけど、人も社会も窮屈になりましたね。。

  2. SECRET: 0
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    ちょっとやりきれないものを感じます。
    通常懲戒解雇というのは、次の就職する際に、重い枷になってしまいます。
    同じ業界で見つけられればいいのでしょうが、話題になってしまった以上大変でしょうしね・・・。
    なんだかなぁ、という気は本当にします。

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