チャットモンチー「生命力」

若い、というのはなんてみずみずしく、勢いがあり、
生命に満ち溢れているのだろう。そして、なんて眩しいんだろう。
チャットモンチーの2ndアルバム「生命力」はタイトル通り、
彼女達の生き生きとした気持ち、生命力に支えられたアルバムだ。
1stとはまた違う若さや表情がここにはある。
それは単純にいえばストレートでシンプルに音を出している事(出せるようになった、といってもいい、
つまりは上手くなった、って事)もあるし、歌詞も彼女達の年代にとても合ったとてもかわいらしい恋愛のものから、
とてもシリアスに物事を
考えたものや切なさ・・・多分、読んでてとても共感できるんだと思う。
そう、共感。
同年代はもちろん、世代には関係なくちゃんと伝わるような分かりやすい音、詞。
それって意外に考えすぎて音を出すと伝わらないものだと思う。
良い意味で、私たちがやりたい事はこれです!って”潔く”胸をはって前向きに音を出しているからこそ、
今の私たちです、逃げ隠れもしません!聴いてください!って言ってるような気がします。
それって結局、良い意味で若さ、なんだろうな。
とてもどの曲も表情が豊かに見えるし、生き生きしてる。
爽快な曲からPOPな曲、歪ませた曲。どういう曲を演奏していても、
この3人だからできるんです、という明確な提示を聞いている人に与えてくれます。
だからこそ、このタイトルが素晴らしいな、って思う。言い得て妙。
3人の女の子の気持ちが明確にそして上手く詰め込んだものを私たちがふらっとくらっと惹かれてしまうような、いわば彼女達が魔法をかけたようなアルバムだ。
そして、まだまだ立ちどまらないぞ、という彼女達のストレートな「意思表示」のアルバムでもあるような気がする。
さらには、女性の陰として浮き出てくるような不器用でどうしようもない切なさすら聞こえてくる。
それは、つまり彼女達の嘘偽りない姿がちゃんとこのアルバムに出てるんだろう。
だからこそ、共感できるんだ。
聴いて損はない。っていうか、聴け。

生命力 生命力
チャットモンチー

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