PhilHarmoUniQue 「みちしるべ」


映画「イキガミ」主題歌。
この曲は原曲を「つなわたり」と言う。以前にライヴで聞いた事もあった曲だ。
待望の、と言っても過言ではないとても、深い、
彼らが彼らのレーゾンデートルとして「在る」曲だと言ってもいい。
それはバンドとして、だけではなく個人としても。
是非、歌詞も歌も聴いてほしい。
最後に歌う
「これから先歌う言葉が 恥ずかしながらも 人の心を打つ様にと それが私のみちしるべ」
このフレーズは形は変わっても、クリエイティヴに携わる人それぞれが想う事かもしれない。
それを書いて伝えたいという気持ちはとてもよくわかる。
それこそがクリエイティヴにもなり、ヴァイタリティにも繋がっていく事を私も常に思っているからだ。
この曲でVo.の五郎川君は「みち旅」という全国のラジオ局100本を目標にして弾き語りツアーを行っている。一人でも多くの人にこの曲を届けたいと、聴いてほしい、と。
ラジオという何も嘘隔たりなくダイレクトに聴いている人と繋がれる媒体として、選んだのかもしれない。単なるプロモーションの一環だと言われれば、実も蓋もない。
だが、それは一歩一歩「つなわたり」から「みちしるべ」へと本当の意味で昇華していく
過程のようにも思えて仕方がないのだ。
その過程はとても大変な事だ。ただ、本当に聞いてほしい、と思っているからこそできる事だと思う。そこにも意味もリアリティも充分に感じられるほど「在る」。
ちなみに、彼らは本当にアマチュアの時から見ている。おそらく5年ぐらい前だと思う。
彼らがフィルハーモユニークというバンド名ではなく、まだ自由人という名のバンドであった時。
新星堂のChance!というオーディションで準グランプリを獲った彼らを見て、
いいバンドだと当時新星堂のA氏に言った事もある。
(当時もうA氏の中で進めていたものもあったのだが、何か一緒にやりたいね、
という意思表示を行った事もある)
そうして大事にしてきた歌を何年も地道に活動を行いつつ、
こうして世に出てくるタイミングでももっと地道に伝えたいと活動する。
そういうタイミングみたいなものが起こるべくして起こるのが、
真摯に続けていく事なんだと思う。続ける、というのは本当に大変な事だ。
彼らには続ける事でそこにちゃんと一本に伸びた糸を辿るかのように「路」があったのだと思う。
できるようでなかなかできない。
ここまで来るのに、単純に来たのではない事を知っているから。
だからこそ彼らが彼らの思う「みちしるべ」に向かっていくのだとしたら
素敵なことだと本当に想う。
本当に不器用で、不器用で仕方ないけどね。
だからこそ生まれてくるものも確かにあるはずだから。
それだけを感じるだけでも、私は彼らを応援したいと思う。
そして、こうして世に出てくる事を心から嬉しいと感じる。
彼らのみちしるべが、決して立ち止まる事のないように見失わないように祈りたい。
まだ、始まったばかりなのだから。

みちしるべ みちしるべ
五郎川陸快

OORONG RECORDS 2008-09-24
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