永遠のモータウン

The Funk Brothers
貴方はこのバンドを知っていますか?
では、マーヴィンゲイのバックをしていた人は誰ですか?
そんな質問に答えられる人は数年前までアメリカでもほとんどいなかった。このドキュメント映画ができるまでは。
「永遠のモータウン」。
アメリカでは2002年に公開されたこの映画のオリジナルサウンドトラック日本盤は今日発売です。また、この映画は今年の夏に渋谷で上映されます。

B00013YRR8 永遠のモータウン
サントラ ジョーン・オズボーン ミシェル・ンデゲオチェロ

ユニバーサルインターナショナル 2004-03-24
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モータウンサウンドを「本当に」作った男たちのドキュメントであり、不遇な生活を送った男たちが再び日の目を見て送る再結成ライヴの模様を交えて作られたドキュメントである。この時期の音楽が好きな人は、是非、見て欲しい。
彼らの情熱を。時代を。そして、悲哀を。
私は幸運にももう観ましたが、また映画館に足を運びたいと思っています。
この映画のサントラは2002年のグラミー2部門で受賞してます。チャカ・カーンとファンクブラザースが演奏したマーヴィンの「What’s going on」で
Best Traditional R&B Vocal Performanceを、このアルバム自体はBest Compilation Soundtrack Album For A Motion Picture, Television Or Other Visual Mediaの二部門です。
私は輸入盤で持ってますが、こういうの好きな人は持っていて損はないと思いますよ。
チャカカーンとモンテルジョーダン+The Funk Brothersがこの映画を締めくくる「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ 」の前に、MCよりThe Funk Brothersの紹介があります。


「~the greatest hits machine , and Music History~」
・・・映画のキャッチコピーはこうである。
「エルビス、ビーチボーイズ、ストーンズ、そしてビートルズ。全てのNo.1ヒットを足しても”彼ら”にはかなわない。しかし、”彼ら”の名前を知るものはいない。」
彼らはまさに「Music History」であった。
アメリカの風土はこういったものが明らかになれば、賞賛し、リスペクトする。
そして、2003年度のグラミー賞で彼らは功労賞を受賞した。
亡くなった方も多い。私の好きなアール・ヴァン・ダイクやジェームズ・ジェマーソンはもはやいない。遅いかもしれないけれど、アメリカのいい点だと思う。
それは本人たちが望もうが望まないが関係なく。
リスペクトできるものに対して、当たり前のようにリスペクトできる、いい風土だと思う。
生きていないと、国民栄誉賞を受賞できません、なんて国は最低だ。
古い話で申し訳ないが、私は個人的に、手塚治虫氏にあの賞をそんな理由で受賞できなかったと聞いた時、まぁ、別に本人さんはこんな賞なんて欲しくもなかっただろうが、この国には文化も見る目もない本当にどうしようもない国なんだな、と、今もずっと思っている。

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ドキュメンタリー映画 ポール・ジャストマン ファンク・ブラザーズ

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