Mr.Children 「シフクノオト」


Mr.Children 「シフクノオト」ですが、常套句の「私服」と「至福」がどうこう、とかは言いません。ただ、非常にいいアルバムですね。
全体的にはとても絶妙にユーザーに近い場所にいるんだ、という事。だけど、それはユーザーに対して決して擦り寄ってなくて、あくまでも自分たちが思っている事に対してとても素直なんだな、って事が感じられます。(まぁだから前述のシフクについて言われるわけなんですが)
このアルバムを通して一番驚いたのが、「Any」。元々いい曲だとは思ってましたが、この曲はこんなに広がりを持っていたのか、という事を感じさせてくれました。それは前曲のノンビリとした流れから「Any」のA・Bメロと来て、バーンとサビで広がる構成が「きいて」ます。サビの「今 僕のいる場所が 探していたの違っても 間違いじゃない きっと答えは一つじゃない」っていう部分がとても心に入ってきますね。このアルバムは「」と「Any」そして「タガタメ」~「HERO」が柱になっているようなアルバムです。1曲目なんて遊んでるし、非常に面白いアルバムだと思います。
ちなみに「タガタメ」って音で聞いてもあんまりピンときませんで、おぉって思ったのは「News23」で歌った奴なんですね。
あの時、桜井君に対して思ったのは、確かに自分は歌を歌ってる。その歌は愛とか恋とか世相とか(テーマとして)重いものとか軽いものとか確かに色々あるけど、それで世界を変えようなんて大それた事は考えてない。むしろ、自分ってすごい小さい存在なんだ、って気持ちをもってる。でもだからこそ、今自分が思っている事や願い・祈りや叫び全部含めて小さくてもいいからちゃんと想いをこめて伝えたい。だから、歌詞がなんだか重くなっても、青臭くても、恥ずかしくなってもそんなの関係ないじゃん。今の自分にできる気持をそのまま伝えよう・・・
多分、このアルバムはそう聞こえて仕方がない。
だからこそ、Mr.Childrenっていうバンドは人の心を離さないんだと思う。


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