石川遼、池田勇太、そして丸山茂樹。男子ゴルフはこれから。

今日のゴルフ日本シリーズは盛りだくさんでした。
前日からもうほとんど決定していた石川遼の史上最年少賞金王が確定。
雌雄を決した池田勇太の清々しい石川選手へのねぎらい。
そして、丸山茂樹の10年ぶりの国内優勝、しかも、最終戦メジャーでです。
石川選手の賞金王はもうほぼ決まってたわけですが、それでも喜びはひとしおでしょうね。バレステロスが10代で賞金王になってたはずで、彼もまた今後バレステロスやタイガーウッズのように「レジェンド」となる選手。その彼をみて今後もっともっと多くの若い選手が出てくるかもしれませんね。
それにしても、石川遼という太陽はこれから益々輝くのでしょうか。
彼の存在は多くのファンを惹き付けました。でも、そのほとんどがゴルフを日ごろあまりみないファン。
今シーズン、遼くんの応援に度が過ぎて、他の選手がリカバリーできなかったときに拍手したりするシーンに
象徴されるように、見る人のマナー、という事も本当に考えてもらいたい部分もありました。
また、報道にももっと考えて欲しい事がたくさんあります。
ワイドショーに石川選手を出すためにおこる勘違い取材。加熱する報道にぬきんでようとするがゆえに生じる問題、そのほとんどがTBSばかりでした。先日はカートで人身事故まで起こす始末。全く何をやってるんでしょうか?
はっきりいって、TBSはテロップでも捏造したり今までも問題を起こしてきた放送局です。彼らはスポーツをたんなるコンテンツとしか思っていない。追い上げてないのに、テロップでは追い上げている、と嘘のテロップを捏造し、
視聴する人の気を引いたりも今期何度あったか・・・。フットボールもしかり。CLの決勝戦を試合途中で打ち切ったような信じられない放送局。見る人の事は考えていない。そんな局にスポーツは報道して欲しくない。心よりそう思う。
ただ、遼君だけにスポットライトを当てるのもどうかと思います。今期2位になった池田勇太選手もちゃんと賞賛して欲しい。実はすごく実力のある選手ではありました。ただ、当然今年初優勝してるぐらいだからぽっと出の選手と思われても仕方ありません。
それに日本人は勧善懲悪が好きだし、石川選手のようにスター性のある選手と地味でぶっきらぼうなちょっと暗そうな
イメージのある池田選手を比較したら、石川選手にスポットライトが当たるのは当然でしょう。
でも、今年は彼ら2人がいたからこそ、ここまですばらしい結果になったんだと思います。
私は彼らの今回の差はほんの少しの経験の差だと思ってます。
ずっと周囲から見られてきた石川遼と今年初優勝した池田勇太。周囲に見られながら自分をぶらさず、海外メジャーでもまれてどんどん成長してきた遼君は本当にスター性のある本当に凄い選手だと思うし、これからどうなるのかわからないぐらい。今後も日本を牽引する存在になることは間違いないでしょう。見られるという事は手抜きもできないという事。それが益々実力になりました。彼の吸収スピードはスポンジのようです。
一方、今年ツアー初優勝し、しかもそれがメジャーだった池田勇太。
終盤に故障がちになってきたのも、野球なんかと同じでオフに走りこみやトレーニングがちゃんとできなかったからだと本人も認めています。今まで注目されてこなかったが故に、きちんと体調管理しないと最後までもたないという事がわかったのでしょう。それでも4勝している事実は本当にすばらしいのです。だからこそ、今期が終わり、来年に向けてちゃんとトレーニングに精を出し、準備万端の池田選手が来年どうなるのかが楽しみになるのです。
注目されるという経験が今年の結果の差であれば、来年はもっと面白い戦いになると思います。
そこに片山選手など今までの猛者が加わり、いよいよ復活した丸山茂樹も加わってきます。
そう、丸山茂樹の復活。この大会はそれを象徴してくれました。ここ最近は確かにいつ優勝してもおかしくないぐらい上位にいました。それでも、この最終戦で優勝するなんて!やはり何かを持っている選手は違うという事でしょうね。
プレーオフも4ホールも行われたわけで、どんなに痺れたことでしょう。
彼は優勝スピーチでアメリカで挫折して戻ってきた、そう言いました。でも、そのアメリカでの経験があったから
今があるんだ、という事を一番感じてるのは丸山選手本人でしょう。アメリカで駄目だったから日本に戻ってきたと思っている選手はおそらく一人もいないでしょう。青木功さんも同じような事を言われてましたね。
スピーチで涙したのは初めて、といってましたが本当に美しい涙でした。こちらまで感動をもらった、そんなスピーチでした。丸山選手本当におめでとう。
ご本人はこうも言ってました。「自分が今後石川遼や池田勇太の壁となり、日本のレベルの底上げに加担したい。」
その思いは現実になる事でしょう。
そうして切磋琢磨していく事でプロゴルファーとしての精神が継承されていきます。
(厳密ではないですが)林由郎・中村寅吉の時代、杉本英世・杉原輝雄の時代、
そして青木功・尾崎将司・中島常幸の時代。
群雄割拠の時代から1歩抜け出した片山晋呉の時代。
時代は流れていきます。
そして、今、石川遼を中心に時代が築かれていく感があります。
そうはさせじと、池田・片山、そして丸山が待ったをかける。
来年以降その縮図がどうなるのか。
日本男子ゴルフはこれからもっと面白い時代になるのは間違いありません。


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