最後のTOYOTA CUP

最後のTOYATA CUP FCポルト対オルセ・カンダス。
正直、顔ぶれとしてはお客を呼べないカードだったかもしれない。横浜も満員というにはあまりにも少なく、風も冷たい。
しかし、試合はもつれにもつれ、勝者を簡単には選ばせない気まぐれにも似た展開となった。正直ポルトが決めてたシーンはいくらでもあったし、オンセ・カルダスもリベルタドーレスで魅せたミナクルを演じるかのように。
最終的に延長でも決まらず、PK戦。
PK戦は本当に熱が入った。ポルトのキーバーは正キーパーのビトール・バイアではなくヌーノ(追記:延長の前半、突然倒れたのでよく分からなかったんですが、緊張のための痙攣?らしいですね。アナウンスとかありました?)そして対するはコロンビア代表キーパーにミラクルオンセ。不安材料はいくらでもあった。
オンセの選手は躊躇なく蹴るのに対し、ポルト側はみんな集中して入った。
正直、どちらが勝つのかわからなかった。その運命を分けたのが9人目。オンセの選手が外して、きっちりポルトが決めた。
17年ぶりの王座奪回。そして、TOYOTA CUP最後の王者。
チャンピオンズリーグを戦ったモウリーニョもデコもいない。あの頃のポルトではない。
ただ、今年世界で一番強かったクラブチームという称号を冠することが出来るのは彼らだけだ。どれ程、レベルが変わっても、彼らにしか許されない。
インターコンチネンタルカップ。
TOYOTA CUPは以前そう呼ばれた。HOME&AWAYで行われていたが、死傷者が出るなどこの方式でする事は危険であり、出場したくないチームがみられるなど、存続も危ぶまれた。しかし、ある国の提案で中立国で行う事になる。そう、極東の地提案国日本で行われるようになったのだ。
それから25年。日本では1992年からJリーグが始まり、一大ブームを築いた。2002年ワールドカップも行われた。
ただ、世界のクラブチームのサッカーを目の当たりにできるこのTOYOTA CUPは日本のサッカーファンにはたまらないものだったと思っている。情報の少ない時代にあり、彼らのサッカーをお手本とした選手も少なくないだろう。
TOYOTA CUPの果たした意義は大きい。世界との差を知る上で、世界に追いつこうとするその気概が発生する場として。
本当にありがとうといいたい。
多分、TOYOTA CUPがなければ、日本で様々な事や出会いが行われなかっただろうから。
そして、舞台は来年。さらに大きくなって日本へと帰ってくる。
FIFA世界クラブ選手権。
六大陸の覇者が日本でトーナメントを行い、真の世界一を決めようという大会である。実はこの大会行われているが、閉鎖に追い込まれていた。その大会が復活する。それはこのTOYOTA CUPがあったからに他ならない。
この日本の地で。はたして日本のチームが出場できるのか?(ACLで勝たないと出場できない。日本からは昨日勝った横浜と天皇杯のジュビロが出場する)
歴史はまだまだ終わらない。


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