ついに、時代が、本当に終焉の刻を迎えた。
80年代に一世風靡、頂点を極め一度は解散したクラッシュギャルズ。
そして解散後、そのパートナー同士の抗争を経て復活したクラッシュ2000。
それがこの日を持って永遠に封印される。
その封印が解かれることはないだろう。
4月3日のGAEA JAPANのこの試合を持ってライオネス飛鳥が引退。
そしてパートナー長与千種も4月10日に引退し、自身が中心となってきた団体GAEA JAPANもその旗揚げ10周年という節目で解散する。二人とも体は既に限界に達しており、今までの引退とは訳が違う。
・・・非常に女子プロレスは節目を迎えている。
先日も全女も事実上の倒産に追い込まれており、益々女子プロレスはどうなるのか全く検討もつかない。
先行きは全く見えないだろう。各団体も小規模なものとなっており、潮流を形成することは非常に難しいとしか思えない。
アイドル的な人気を誇ったキューティー鈴木や納見佳容をはじめ牽引していく可能性を持った人間もいたことはいたが、主流にはなれなかった。
その中心には長与やダンプなどが居、そしてその後の世代が今だ育っていかなかったこともあるだろう。
だが、これで女子プロレスが終わりを迎えたとは思わない。
最後のクラッシュは全盛期と比較しても華々しくは無かったかもしれない。
勝利はしたが、巧く綺麗に終わらなかったかもしれない。
それでも、体を張ってぼろぼろになりながらも、女子プロレスを今まで牽引し続けてきた二人には賞賛以外私は無い。
それが彼女たちの「生き様」だし「人生」そのものでもあると感じるからである。
そしてその思いは現在の選手達にも間違いなく継承されていくのだろう。
どんな困難に遭おうともプロレスが好きだ、という人達がいる限りまだまだこの先も「路」は続くはずだ。
そう願いたい。
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