全員の力で勝ち取ったすばらしい歴史。
駒大苫小牧が京都外大西を5-3でやぶり、夏2連覇を達成した。
これは1948年福岡の小倉以来57年ぶりの快挙(史上6校目)であり、もちろん北海道史上初である。
春夏連覇というのはまだ可能性がある。それはチームの主力がそのまま残るからである。しかしながら、夏2連覇というのは、史上最強と言われたPL学園清原・桑田の時代でももちろん横浜の松坂でも成し得なかった快挙である(当時1年・3年時優勝、2年の時に取手2高に決勝で敗れる)。
それにしても、ゆるぎなかった。
準決勝で大阪桐蔭の怒涛の追い上げにも屈せず、平田・辻内という清原・桑田を彷彿とさせるコンビがいたチームを見事に破り、シーソーゲームになりそうな展開でもそれをしのいで自らの流れに持っていったいわば勝負強さが光った駒大苫小牧。
また決勝では2つ記録したが、決勝まで無失策という堅い守備力。
誰か、ではなく全員。
この2連覇はそんな誰かの力で作るものではない。
For the teamの精神が生んだ力だと信じたいすばらしい優勝であった。
それにしても今大会は全く魅力のないプロとは名ばかりの「似非」プロ野球の試合なんかでは味わえない好ゲームの連続であった。
一時期高校野球の意義が問われた時代があった。
しかし、似非ではなく、本当の気持ちが伝わる野球はここにこそあるのではないだろうか。
そんなことを感じさせる大会であった。
とにもかくにも駒大苫小牧の優勝は去年も書いたが
誰にも文句の言えないすばらしい優勝だ。
Leave a Reply