素晴らしき偉業

スピードスケート 1500m
この競技は陸上で言えば800mといえばいいのだろうか。
短距離選手には残りの400Mはとてもきつく、長距離としてはペース配分が短距離寄りなので、スプリントの力を持ってないと厳しいからである。そういう意味でスピードスケートでは一番面白い距離だといってもいいのだが、それを制したのはなんとなんと地元のエンリコ・ファブリス!!!!
彼が初日に5000Mで史上初めてイタリアにメダルをもたらし、感動を呼んだ選手であったのは、以前の日記にも書いた。
そしてイタリアは追い抜き団体でこれもびっくりした金メダルを獲得した。そして今日、スピードスケート個人競技としても史上初のイタリア金メダリストが誕生した。
これでファブリスは金メダル2つに銅一つ。
1000Mではこちらも史上初めて黒人王者となったシャニー・デービス(今回の優勝候補)がわずかに届かず銀で、5000Mで金を獲ったチャド・ヘドリックが銅。500Mはジョーイ・チークが獲ったために個人5タイトルのうち3つをアメリカが獲得していたのだが、この金はイタリアがもぎ取ってアメリカの牙城を崩した。
(ちなみにチークが1500M9位。1000M金メダリストが2位で、5000M金メダリストが3位、そして500M金メダリストが9位というところにこの距離の難しさを端的に表している)
そう、まさにもぎとったといえる最終ラップ。
ただ、1人1分45秒台で回ったファブリスは圧巻の一言だった。
彼はこれで間違いなくイタリアの英雄となり、この大会の主役の1人となった。地元開催ではやはりこういうマジックというか選手が出てくるものなのだが、1500Mという距離は本当に力がないと取れない競技である。
驚きと共に、これは素晴らしき偉業であるのは間違いない。


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