平井 堅「瞳をとじて」


平井 堅「瞳をとじて
現在300万部以上出荷されているベストセラーであり、柴咲コウ主演の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」主題歌。
実は入荷日に購入し、何度聞いても今も飽きない1曲。
自分は上手いんだ、と張り切って歌い上げ、感動を誘おうとする「エセ」歌のうまいアーティストではこの質感は絶対に出せない、この抑えた感じのまま広げていくこの感じがなんともにくい(レーベルゲートの質感だからという事ではない)。
歌詞はおそらくこの本を読んで、それにあわせて書いているのだろう。しかしながら今はもういない恋人、という視点だけではなく、もっと広い例えば友人や家族に置き換えてみても全くおかしくない。いわば、このテーマをもう一段広げた形に仕上げている。だからこそ、今私の胸に染み入っていくのだろう。
何も言わず、ただ黙って聴いて欲しい。


それとカップリングはイーグルスの「DESPERADO」。平井君らしい曲ではあるが、ストレートすぎて私にはちょっと合わないかな(笑)「瞳をとじて」自体が素晴らしいので。というより、ピアノフォルテの「音」がどうも気になる(あまりいい意味ではなく)。
元々、平井堅を知ったのは彼のデビュー曲であり三谷幸喜脚本松本幸四郎主演の「王様のレストラン」のエンディングテーマだった「Precious Junk」からである。お、いいアーティスト出てきたなって思って1stアルバムも買ったし、頑張って欲しいな、という感じであった。
しかしながら、彼がまた日の目をみるのは数年後「楽園」のヒットからだった。
いまやプラチナチケットと化した彼のLIVEも「楽園」までは普通に買えていたし、Ken’s Barというコンセプトライヴも観に行った事もあるが、彼がやりたい事はある種一環しているような気がする。曲調の変化がというような表面的な事ではない。
それはわがままであり、頑固な彼の性格にも現れているだろう。しかし、だからこそ今、ここにこうしているんだろうね。
5月31日付のオリコン・シングルチャートで2曲同時トップ5入りを記録した。男性ソロ歌手としては寺尾聡の「ルビーの指環」「シャドー・シティ」(81年)以来、23年ぶりの快挙(日刊スポーツより)記念に残しておきます。


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