笹生実久@7thFloor

笹生実久はとても、魅力的な女性(ひと)だ。
まっすくに見つめるその瞳には吸い込まれそうになるように深く、聡明で凛とした芯が見えて美しい。
北海道出身でとても透き通った白い肌なのに、言葉はとてもストレート。
少しはにかんでいるのに出てくるのはある意味自分勝手な語り口(そこがとても面白いのだけど)、
しっかりと「自分」を持ち、頑張って進んでいこうとする「揺ぎ無い意思」を持っている姿勢。
そして、空気を伝わってすっと耳に飛び込んでくると同時に心に届くその歌声。
どれもこれもアンバランスであるように見えて実はバランスが保たれている。
それはとても人間らしい。
いやもしかしたらそこには計算はあるかもしれない(笑)、本人はあっけらかんとしているだけかもしれない。
しかしながら世の男どもはきっとそんな彼女の魅力にコロッといってしまうだろう。
計算であっても実はそれはある意味大事なものであり、天性ならば最強!
そんな魅力的な(笑)笹生実久、2回目のワンマンは7thFloorで行われた。
7thFloorには通常とは異なる配置でずらっといすが並べられている。こんなに入ってる7TH FLOORも久々にみたな、という感じ。
ベース、ドラム、ギターという編成で歌われ紡がれていく色々なジャンルの曲たち。どの曲も彼女の声はふわっと包まれるようにあるいはストレートに耳に入ってくる。
1セット40分ぐらいだったかな?を2セット。
ギターを持つ姿、歌に集中する姿。どれをとっても彼女自身嘘偽りなく今日この日出来ることを楽しもう、刻んでいこうという気持ちが見て取れた。
そういうところもきっとお客さんがくる要因なのかもしれない。
ちゃんと「伝わっている」からだ。
もちろん、べた褒めはしない。
まだまだもっと前へと向かってくるエネルギーや歌の表情、メリハリ、ニュアンス、曲づくり
・・・たくさんの課題はあるだろう。
だからといって、型にはまって進むのではなく、彼女の思うまま彼女らしく進んでいって欲しいと思う。
(とはいえ好き勝手、という事ではない)そのほうが、絶対に彼女がこれから進む路が広がる気もするからだ。
今は1日1曲、できるまで寝ない、という彼女
(そりゃ、言いすぎだろ?(笑)。
とはいえそういう意思で前に進もうと考えている彼女。
そう考えるとまだまだこれから征服する山がそこにはあるってことだ。
今回のタイトル「そこに山があったら登れ」。
彼女の好きな言葉であり、目標でもあるそうだ。
そう、まさに今、彼女は山の「頂」を目指して登っている最中だ。
これからも進んでいくという「意思」のこもった、とてもいいライヴでした。


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