大阪センチュリー交響楽団を応援する為に

大阪センチュリー交響楽団の楽団員さんのブログを転載します。
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センチュリーの危機です。
2008年 04月 09日
突然ですが、皆さんにお願いがあります。
すでに4月8日付日経新聞社会面をご覧になった方もおられるかもしれませんが、大阪府知事直轄の改革プロジェクトチームの素案において、府が大阪センチュリー交響楽団への補助金を廃止する意向であることが報じられました。
定期演奏会や特別演奏会以外にも、府民の皆さん・聴衆の皆さんに何か貢献できないかと事務局楽員一同考えて、いろいろな形での演奏会を行ってまいりましたが、そのような事業も含めてオーケストラというものにとって、公的支援をいただくことは、無くてはならない…と言わざるを得ません。素案通りに補助金が廃止されてしまうと、事実上運営を続けていくことはできなくなってしまいます。
「『府民のオーケストラ』の火を消してはいけない」と、関西ゆかりの方々が「大阪センチュリー交響楽団を応援する会」を立ち上げて署名活動を始めて下さいました。
そこで皆さんのお力をお借りしたいのです。
こちらのページから、署名の用紙がダウンロードできます。印刷の上ご署名をいただき、下記に郵送もしくはFAXでお送りくださいますよう、お願い致します。お手間と通信料のご負担をおかけして申しわけありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
【署名の送り先】
〒530-0003
大阪市北区堂島2-1-5サントリーアネックス1201
 河内厚郎事務所内
 大阪センチュリー交響楽団を応援する会
FAX:06-6345-8272
これからも引き続き、皆さんにより良い演奏を聴いていただくために、署名へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、ひとりでも多くの皆さんのご協力を仰げればと願っておりますので、お知り合いにも上記のページのことを、どうぞお知らせくださいますよう、あわせてお願い申し上げます。
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関西の友人から一昨日
「ねぇ。知ってる?今音楽業界にいるんでしょ?ジャンルは違うかもしれないけど、応援してほしい」
そんなメールが来ました。なんだろう、と思ってみると、大阪の4つある交響楽団への助成金が橋下知事の改革案の中でカットされる、というものでした。
このニュースを見てください。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080409-00000935-san-pol
私も記憶してる限り関西に居るとき(随分前ですが)シンフォニーホールといずみホールで何度か演奏を聞いたことがありますが、すごくいいオーケストラだと思います。
元々、このオーケストラは1989年5月に設立された財団法人大阪府文化振興財団が運営する楽団として同年12月に誕生しました。
いわば、大阪府がつくったオーケストラ、といっても過言ではありませんし、ですから上記記事でも助成金の依存度はもっとも高いのも確かです。
数年前に確かに財団の資金ぐりの問題から他のオーケストラとの統合が取りざたされたこともありましたが、昨年だったと思いますがそれそれの路を行こう、という事で統合はしない、となりました(これはまぁわかりますね(笑)。
しかしながら、この記事では統合という事も再燃しそうです。
でも、そうなったら?
確実にオーケストラに所属する人は減ってしまうでしょう。
現在でも各楽団員さんを取り巻く環境というものは、大変なものです。
記事の中でも、年々の助成金の低下によってセンチュリー側も楽団員の給料を減らし、努力することにより、「19年度は事業収入を前年比約40%増やし、運営費に占める補助金の割合を52%まで低下させた。」とあります。
ですから、彼らも何もやってないのではないのです。むしろ、存続させ、音楽を広める為にがんばっています。
財政難のため、財団への補助金のカットは仕方ないでしょう(それは府もお金がないのだから)。ただ、大阪府の改革案にまで目を通しましたが、20年度は自立化し、21年度には補助金そのものを全額カットするとなってます。
それってどうなんですかね?
19年度の結果をみ、20年度のがんばりによって、補助金が減額されてもオーケストラ存続の路を図る方法は見えるかもしれません。
しかし、いきなりの全額カット(廃止)はまさに「死活問題」なのです。それに、「自立化」ってさ。
本当にオーケストラの状況をわかってない役人が文章を作成したんだな、と思わざるを得ません。
世界で本当の意味で「自立」をしているオーケストラはなかなかないでしょう。それに確かに、世界的にオーケストラを取り巻く状況は厳しいでしょう。
だから減らすにしても段階的に減らすとか、自立化を求めるのなら少しの猶予は必要ではないのか?と思います。甘いと思われるかもしれませんが、壊すのは簡単です、育むのは期間が必要です。
それは府にとっても必要ないことではないでしょう?むしろ、府は他にカットすべき事柄が多すぎるでしょう。本当に壊さざるを得ないものはたくさんあるはずです。
がんばっているオーケストラは本当に多いです。
そういう人達は私も応援したいと思います。
ただ、だからと言って手放しに応援することもありません。
これが回避されても、センチュリー側が「怠惰」を重ねてしまっては意味がありません。(この状況ですから、そんな事はありえないと思ってますが)
センチュリー側もこれまでいっそうの努力や企画、営業ができるような人に協力してもらったり、独自の「特色」となるプログラムを含め大阪センチュリー交響楽団とはこういうオーケストラです、という視点から運営していく必要にさらに迫られているということです。
これに関しては本当に大変な事です。茨の道であるかもしれません。
それでも、オーケストラそのものを壊してしまうより、存続させていく事をぜひ選択してもらいたいのです。
これをみた人も是非、演奏会などを見に行ってもらいたいな、と思います。
クラシックの演奏は本当に楽しいですよ。
音楽には力があります。
だからこの署名に参加したいと思うし、お手数ですが参加してもらえたらな、と思います。
再度いいます。
壊すのは一瞬でできます。
でもね、育むのは悠久の時が必要なのです。


2 Comments

  1. SECRET: 0
    PASS: 2f7b52aacfbf6f44e13d27656ecb1f59
    もっと努力している事を積極的にアピールすべきです。貴ブログに乗っている事は、一定の説得力があると思います。
    現在のブログのコメント欄を閉じたり、
    他者の意見を無視するような姿勢では、
    こいつらも天下り官僚と同じなんだなと思いました。
    大阪が潰れても文化が残れば良いとは、思っていないでしょう。他に補助金を出してくれる所が無いか探して見るのも選択肢の一つとして考えるのも必要かと思います。
    また他新たな試みで、収益を伸ばす方法を模索しながら、その中で補助金を一気に減らすのでなく、段階的に減らすように要望するなど、建設的な意見であれば、大部分の理解を得られるかと思います。
    失礼しました。

  2. SECRET: 0
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    >REOさん
    今、ブログ見ました。なんか前の記事なくなってますね。正直、がっかりしました。
    荒れたのか、厳しい意見が出たのかわかりません。でも、それは事実な部分もあったはずです。
    そういうものに目を背けてしまうように「全部なし」にしてしまうようなことでは乗り切ることはできないかもしれませんね。
    私はここに書いてあるのがすべてですし、応援はしますが、がっかりさせないでもらいたいです。

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