ジョシュ・グローバン 「CLOSER」


スーパーボウルではジャネットの「あの」事件ばかりが話題になりましたが、彼もちゃんと出演してました(爆)。You raise me upを歌ってましたね。
ジョシュ・グローバンのセカンドアルバム「クローサー」です。
元々は随分前に輸入盤を買っていて、数ヶ月前にDVD付初回盤を家用に買ったんですよ。元々ヘビーローテーション気味ではありましたが、まぁ諸々あり最近はこのアルバムを良く聴いてますので紹介しておきます。本当に落ち着きますね。都会の中の密やかなオアシスと言ってもいいぐらいの彼の「声」は心に響きます。
 このアルバムも喧騒とした世の中からしばし離れられるアルバムです。イタリア語・フランス語・スペイン語そして英語で歌われていますが、私が面白いと思ったのはやはりその言葉の「語感」なんです。力強いもの、繊細なもののイメージって「言葉の響き」によって現れますね(彼の歌どうこうではなく)。ですから、普通のアーティストがこういう事をやれば散漫な内容になってしまいます。
しかしそこはデビット・フォスター。彼の声を充分に活かしたトラックと響き、そしてお得意のフォスター節(笑)がふんだんに散りばめられております。そこに彼の歌が「ハマっていく」。今回はジョシュも対等に話が出来たというように素晴らしいコラボレートになってます。ジョシュに実力がなければもちろんこのケミストリーは為し得ない事でもあり、そういう意味でこのアルバムは本当に素晴らしい出来ではないでしょうか。
2004年の1月24日付にはHipHop全盛のアメリカでこのアルバムがチャート1位になりました。このアルバムは正直1位になるような「派手」なアルバムではありません。しかし、現実には頂点に立った、という事は、今のアメリカにもやはり「何か」があるとしか思えません(多くは言いませんが)。
この「You raise me up」は何度聞いても色褪せない、力を与えてくれる楽曲です。とても大きな歌です。ちなみにPVは劇場でのシーンなのですが、これは彼のアイデアが採用されたとか。
そうそう、私もオアシスと書きましたが、安易な「癒し系」ではありません。もちろんそういう面は否定しませんよ。彼の繊細な歌声にはそういう効果があるでしょう。しかし、彼の伸びやかなテノールを含めて歌声はとても自信に満ち溢れている。自らが歌うという事の意味を打ち出している気がします。
 どんな言葉であろうが、楽曲ごとの表情が違おうが彼の発する言葉は結局ジョシュグローバンそのものなのだという気がします。力強く、そして繊細な歌声を響かせる。決して歌わされているのではなく、ちゃんと「中心に」彼がいる。
だから心が癒されるんじゃないんです。
心に響くんです。
このアルバムは深く・長く人々に聞きつづけて欲しい、そんな一枚です。


<ジョシュ・グローバン>
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Josh Groban
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ラヴ・イン・ローズ~薔薇の十字架~


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