白とアーセナルが負けたのは波乱ではない。

ヨーロッパチャンピオンズリーグ準々決勝でレアルマドリードがモナコに、アーセナルがチェルシーに負けた。
とまぁ、当然ニュースでは大波乱という風になるだろう。この2チームとACミランが大本命だったのだから。しかしながら、この結果は起こるべくして起こったものではないか、と思う。細かいことをつらつら書くと多分ありえないほど長くなるので、はしょっているのは先に失礼しておく。
まず、レアル・マドリー。攻撃は確かにすごかった。しかしながら守備については非常に不安定な部分も持ち合わせており、特にここ最近はそれを露呈していた。けが人も多く、第1戦を見たが、なんだか攻撃はすごいけど、これモナコにも助けられてるよなみたいな部分が要所要所にあった。そしてなによりモナコのモリエンテスが古巣相手に燃えていた。
第2戦はもちろん白が押していたのだが、モナコが第1戦と違って「ある」チャンスを生かして得点できた。しかも、3点取って、アウェールールでの逆転である。守備の不安と決定的チャンス、この歯車がモナコ側にかみ合った。その結果にすぎない。
モナコだってフランスリーグでは1位である。充分に強豪なのだ。私の予想では2-0でモナコが勝つ「はず」だったので、非常に嬉しい。
まぁ、単純にレアルというチームが好きじゃないので、判官贔屓だという意見は却下する(笑
アーセナルの場合はもう単純にありえないスケジュール下の中で戦っている不安材料があった。
FAカップ、このCL、リーグ戦2試合と今週だけで4試合。中田君並みのスケジュールである。こちらもけが人が出てきているし、FA杯ではマンUに負けたりと流れも非常に悪かった。
一方のチェルシーはここに来て大補強で獲得した選手だけではなく、以前からチームにいたいわば「生え抜き」選手が大活躍して勝つなどリーグ戦も調子よく、チームとしての「統一性」がでてきていた。エースクレスポも復活傾向だったし。
こちらの方は単純に「流れ」の差なんじゃないかと思う。しばしばサッカーにはこういう流れがある。なんともいかんしがたい話なのだが、アーセナルのように、全て勝ち残ることができるチームにはこういう弊害が起こってしまうのだ。
各リーグ戦・カップ戦・チャンピオンズリーグの3冠を獲得するのがいかに難しいのか、本当によくわかる。
結果論ならなんとでもいえるのだが、はっきり言ってこの予想を私はしていた。このブロックではアーセナルを応援していたのにも関わらず、である。・・・残念なのだが。
私の大本命が揺るがずACミランなんだが、これでモナコとかが優勝すれば、それはそれで面白いかな、と思ってしまう。
この結果については本当に波乱ではないと思う。しかし必然でもない。
サッカーとはそういうものである。
だからこそ、目が離せないのだ。


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