流通を劇的にかえた　ダイエー創業者中内氏死去。

流通業界を劇的に変化させた中内功氏が死去した。
定価販売が常だった業界にお客さんの為に、という事で値引きの販売を導入。主婦の店ダイエーから始まり「ダイエー」を爆発的なチェーン展開で三越を抜いて
当時の流通業界売上高1位加えて流通業界初の一兆円を突破させた。さらなる膨張化、そして事業の多角化の末行き詰まり・・・

スケールも時期も背景も全て違うのだが、なんとなく「鈴木商店」のことを思いださずにはいられない。

今のリストラクチャーの一貫として創業の地千林からも撤退する事が決まっている(トポス千林）。名実共に本当にダイエー中内氏の時代が終焉を迎えた。

しかし、彼が流通業界にもたらしたものは計り知れない。
確かに顧客のニーズが読めなくなっていた。大きすぎる器には目が行き届かなくなっていた。

しかし、お客の立場に経って考え、今当たり前のようになっている価格破壊の先駆けをつくったその功績は充分に評価されるべきで非難されるものではない。

そして、ダイエーホークスオーナーとなり、万年Bクラスであったホークスを常勝に変えた背景に中内オーナーは欠かせない。彼の情熱・力は間違いなくチームに根付いている。
それは未だ監督を続けている王貞治氏を筆頭に。ソフトバンクとオーナーが変わっても、それは「ホークス」というチームの伝統のなかに大きく残るだろう。

謹んでご冥福をお祈りします。

Tweet