尚子、落選。

高橋尚子がオリンピック女子マラソンの代表選手より落選した。
・・・はっきりいって、当然である。
今回の決定は、珍しくまともである。
土佐選手・坂本選手よりタイムは下、又レースの内容も30KM過ぎで失速した高橋選手に比べ、土佐選手は大逆転、坂本選手は5KMのラップが15分台(女子30KM過ぎでこのラップは賞賛する)。
タイムも内容も負けていたのだから。
過去の実績、といっても過去とレースをするわけではないのだから、「過去」はあくまで「過去」なのであって、実績はやっぱりここ1年を見るのが不思議ではない。そういう意味でも、高橋選手は少し下降線気味のレース(たとえ1位であっても)をしていた記憶しかない+今回の選考の失速、で致命的だった。
マスコミやCMなどに「うけ」のよい、人気の高橋尚子が出ないとあって、今結構混乱しているかもしれないが、ここに関しては至極真っ当な選考のため、残念でした、というしかないです。
さて、ここで言いたい。


陸連がこれだけ毎回こういった「騒ぎ」をおこす無能だと思う理由は、「内定」なんか作るからである。
実は、もっとも問題なのは、土佐でも坂本でも高橋でもなく、野口を内定させた「陸連」なのである。・・・「内定」って何?えっと、去年から決まってる?・・・全然平等じゃないんですけど?
あのレースも選考レースであれば、内定をだすのではなく、この時点で発表すればいいだけのことなのだ。
野口選手に関して誰も触れないが、枠が決まっている為の弊害だと、何故誰も言わないのだ?(御幣のないように言うが、野口選手本人には全く罪がない)
柔道も一時期あったのだが、基本的には、選考の選手権の勝者が代表になる確率がものすごく高い。もちろん、例外もないこともないが。
それは、選手層が厚いからそうしたほうが、公平だと思う。
今年の五輪で金を取れば、3連覇になる野村選手でさえ、(他のライバルよりも去年の実績では有利にあるが)
まだ代表になるかどうかはわからないのである。
そこで「結果」をだして、それでも選考が困難な場合は「実績」を持ち出してもいいと思う。
マラソンもそれだけ選手層が厚い、というのであれば、もっと「公平」に決めていくべきだと感じる。
もちろん、先に決めてコンディションを整える、という考えもあるだろう。しかし、ながら、準備期間が選考よりも長いのは本当に良い事なのだろうか?疑問でもある。
心情的に連覇を、と思う人もいるだろうが、そういった点で今回の高橋選手の落選は、至極当然のものだと思う。


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