渡辺香津美さんがもらたしてくれた、朗報。

J-MELO、渡辺香津美さんとCharさんの回をみた。

渡辺香津美さんといえば私にとっては気仙沼の「浜の家」さんを思い出す。

鮫の心臓やまんぼうの刺し身などある種郷土料理を初めて食べたのはその浜の家。気のいいご主人に事は忘れられず、一人で飲みに行ってた事もあった。
何度も通わせて貰っていて、もちろん場所も覚えていて(一度でも行ったお店は大抵覚えている)気仙沼でもお気に入りのお店になっていた。
最後一人で行った時かな、店主である小野寺さんとゆっくり話す機会があって、実は渡辺香津美さんが大好きで、
縁や親交があってねなんて話をしたものだからよけい心に残ったやりとりでもあり…

正直もう気仙沼に行くこともないんだろうな、いつかまたお店に行く事があればいいんだけど、まぁ無理だな、なんて思ってたけれど、
あの震災でまた気仙沼の事を強く心に刻み込まれてしまった。みんな無事だろうか、と。

心配だけど私は逆に当時思い入れが強すぎて行くこともできず。

2013年の9月。ちょうど一年前。
私はようやく、気仙沼へ赴いた。

たくさんの理由や確認もあったのだけど、浜の家さんはあるのだろうか、ご夫婦は無事なんだろうか、
そんな事も確認するのも行った理由の一つだった。連絡先ももちろんわからなくなっていたし確認するには自分の目で確かめるしかなかったから。

駅でレンタサイクルを借りて、まず向かったのは実は「浜の家」だった。

店は、いやあたり周辺には

何もなかった。たださら地が広がっていた。

あれから随分経ったのに、何も進んでないじゃないかという愕然とした気持ちと建物も何もない風景を「みせつけられた」と
いう虚無な気持ちが入り混じり、ただただ、立ち尽くすしかなかった。

それでも。とにかく生きていてほしいなって。
それだけは願って今までずっといました。

J-MELOを見ていて、不意に検索してみようと思いつき、
「渡辺香津美 気仙沼」と検索してみた。
まさかね、ニュースなんてないだろうな、なんて思いながら。

浜の家のご夫婦は健在だった。

当時の店は津波で流されたものの一ノ関でお店を続け去年の10月にまた気仙沼でお店を再開。
そしてその再開された気仙沼の「浜の家」さんで渡辺香津美さんがコンサートを開いたというニュースだった。

今正直、言葉がない。

いいようがない。

本当によかった。

そして香津美さんの心意気にも胸を打たれている。音楽で繋がる縁を本当に感じている。
音楽って本当に力があるんです。強い光ではないかもしれないけど、照らす光にはなるんです。

検索したのはJ-MELOのおかげだ。ありがとう。
これを見なければ検索するのはさらに遅れただろう。

一つだけまた胸のつかえが落ちていく。

また一つ。

私が気仙沼に行く理由ができた。


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